雄武町の農業
雄武町の農業は、夏期はオホーツク海高気圧の影響を受け、気温が上がらず度々冷害になるなど厳しい気象条件に加え、土壌のほとんどが低位生産性の重粘土という土壌条件から酪農経営に特化し、これら不利条件を克服してきました。さらに広大な土地を所有する有利性を生かしながら、酪農を中心とした大規模土地利用型農業に肉用牛も取り入れて経営規模の拡大を図りつつ、町の基幹産業として地域経済の中核を担ってきました。
青空の下、芝生の上で寝転がる数頭の牛の写真 拡大画像 (JPEG: 9.9KB)
このように豊かな土地基盤などを背景に規模拡大を進め、順調に発展してきた酪農・畜産業ですが、一方では、担い手の高齢化や労働力不足、環境に与える影響などの課題も顕在化しています。また、国際化の進展の中で、輸入牛肉や乳製品との競合をはじめ、近年では国際的な穀物価格の高騰などが、畜産経営に深刻な影響を与えています。加えて、景気の低迷等により畜産物の需要や価格が低迷するなど、酪農・畜産経営を取り巻く生産環境は厳しいものとなっており、自給飼料基盤や経営体質の強化、さらには経営支援組織などを含む多様な担い手の育成などが重要な課題となっています。
雄武町の農業データ
平成23年雄武町産業振興課調べ
- 搾乳農家戸数 66戸
- 生乳生産量 36,629トン
- 生乳生産額 296,305万円
平成22年農林業センサス
- 乳牛頭数 8,250頭
- 肉牛頭数 1,277頭
更新日:2022年04月01日